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「コミックばかり読まないで」 東京新聞朝刊 本日書評掲載

本日の東京新聞朝刊に拙著
「コミックばかり読まないで」の書評が
掲載されております。
御一読頂ければ幸いです。
また、有難いことに読者の方々から
様々なコメントを頂戴しましたので、
以下に掲載させて頂きます。

ルポライター/昼間たかし

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■ 「コミックばかり読まないで」 コメント一覧

 

憲法が保障する「表現の自由」をめぐって、
出版界は長く当局とせめぎ合いを続けてきた。
ルポライター昼間たかしさんの新刊、
「コミックばかり読まないで」は、クールジャパンの
一翼を担うようになった漫画を中心に昨今の状況を
つづっている。週刊誌の外部ライターなどとして
十年間、この問題を取材してきた昼間さんは、
「権力による介入をひとたび許せば、その範囲が次々に
拡大されることは容易に想像できる。性表現に対する
規制は、単にそれだけにとどまる問題ではない」
と述べている。

―― 東京新聞

 

行政や出版社、作者と地道に当事者への
取材を重ねる中で、一筋縄ではいかない構図が
浮かび上がり、ルポライターの著者は表現者としての
自身と向き合ってゆく。
荒削りながらも、行間からにじみ出す、強烈な気負いと
熱気に引きつけられる。

―― 信濃毎日新聞

 

タイトルと表紙から、軽いサブカルチャー論として
読み始めると、痛い目に遭うだろう。
確かに、400ページ近い本書の大半は表現規制を
論じている。筆者は表現の自由を取り巻く現実を、
人間の自由とは何かにまで深化させる。
マンガやアニメの規制にとどまらず、情報統制が進む
空気が現代は蔓延する。実際、ルールを無視した
権力者の行動も目立ち始めた。黙って従うのか、
行動するのか。言いたいことを言うのか。
地を這うルポライターの誇りを賭けた一冊だ。

―― 週刊朝日

 

人間は様々なものを引きずって生きている。
だからこそ、言語外コミニュケーションが必要なのだ。

―― 宮台真司 (社会学者)

 

反米が泣いた!
珍しい書き手。愚かな批評。昼間は決して怯まない。
竹中労の再来かもしれないと私も焦った、素晴らしい
出来だった。

―― 鈴木邦男 (評論家)

 

昼間たかしさんは竹中労のファンで、
この著書のカバーの裏面に労さんの残した言葉が
引用されておりました。
”人間の最も大切な自由は、自由になろうとする
自由である” この言葉は人間としての本当の自由を
追い求めた、労さんの熱い思いだったと思います。

―― 竹中紫 (湯村の杜 竹中英太郎記念館館長)

 

第一章から編集者である木村さんの手腕と、
昼間君の奮闘の後が伺えます。鈴木邦男さんの
評価は適切で、お世辞ではないでしょう。
竹中労さんも、草葉の蔭で仕事をしてきてよかったと
喜んでいると思います。
取材対象との今の距離感、大切にしてくださいね。

―― 小室加代子 (評論家/ジャーナリスト)

 

ロフトプラスワンでの奥崎謙三事件や、
猪瀬直樹元都知事との巡り合い、ロフトも
積極的に参加した、脱原発デモの事が書かれ
ていて、その中に私の事まで書かれているので、
ちょっと恥ずかしい。
後半は有害コミック問題、児童ポルノ法、
危機感のない出版社等のテーマが並んでおり、
この表題に興味を持って立ち止まれる人には、
絶好の著書と見た。

―― 平野悠 (ロフトプラスワン席亭)

 

表現規制を大テーマにするも、むしろ取材を経て
導かれた昼間さんの思索の跡を綴った本だと
感じました。
全体的にルポルタージュというよりは自身の自己史
であり、力の入った筆の運びに共感するところ多々。
彼を知る人にこそ、読んでほしい好著だ。

―― 長岡義幸 (フリーランス記者)

 

昼間さんの新刊を拝読しましたが、ウェブ上での
「炎上」イメージ(失礼)が一変する、実に真面目に
書かれたルポルタージュでした。

―― 辻田真佐憲 (著述家/軍歌研究者)

 

本書は改めて彼の才能を堪能できる一冊なのだが、
同時に彼が危険な人物であると思い知らされる。
楽しませ、興奮させながらも、二度と帰れない
タブーなき旅へと読者を誘う。
恐るべき昼間さん、コミックなんてもう読めない!

―― 松本准平 (「最後の命」/映画監督)

 

ロフトプラスワンの硬派トークライブで名を売った、
過激ルポライター・昼間たかしさん。
そんな体当たり取材だからこそ、数々の社会問題に
鋭く切り込めるのではないかと思います。

―― 井川楊枝 (ライター)

 

表現することを生業にしている人間は、表現の自由
vs.規制という問題に興味があっても、時間がない
ゆえに情報収集を諦めてしまうことも少なくない。
規制問題について考えたいけれど、息つく間もなく
コミケはやってくるし、表現は楽しいし、Twitterで
流れてきたそれっぽい意見をRTするだけで精一杯。
そんな人にこそ、お勧めしたい一冊だ。

―― 城内統 (ライター)

 

「表現の自由」。当たり前のように享受されている、
この権利について考えることはとても難しい。
時代の変遷によって、また扱う個人によっても定義が
変わり、時には権力すら敵に回す場合すらあるこの
問題を扱うことは不気味な鵺と向き合うようなものだ。
そんな厄介な問題に、ルポライター・昼間たかしが
人生をかけて挑むのが本書である。

―― 小柳元 (ネイキッドロフト)

 

本書のメインテーマは、エロ・ポルノ等のメディア
における表現規制についてで、全374ページという
分厚い本。表現などというものは行政を気にして
するものではなく、表現したいものは表現して
その結果を受けいれればいい。
行政や法律うんぬんよりも、対人関係の方が先に
結果を出してくるという考えなので、このような
テーマで真剣に戦ってる人がいることを初めて知った。

―― 加藤健二郎 (バグパイプ奏者)

 

ルポライターとして、止まることなく、引くことなく、
全力で過酷な戦いを続けている人間の記録だ。
そして表現すること、クリエイティヴなことを、
ボンヤリした夢のごとく捉えている人間を、
厳しく一喝する本だ。
増田俊樹氏による解説も素晴らしい。
ライター志望者のみならず、各種クリエイター志望者、
現役ライター、現役クリエイター、もう、とにかく
みんな、一度は読んでみるべし!!!
と、読了後、かなりエキサイトさせられてしまった。
読みましょう。

―― コバヤシエイト 読書メーター レビューより

 

自主規制という名のもと、「のび太さんのエッチー」
静香ちゃんの入浴シーンはどうなるのか?
主流からはみ出したサブカルの世界に、自ら最前線へと
飛び込む泥臭いルポライター。
瞬時に流れ去ってしまうSNSの情報とは違う。
サブカル文化花盛りの資料として後世に伝える一冊。

―― 影山明仁 (「名作マンガの間取り-新版」著者)

 

”周囲3メートル以内には絶対近寄って欲しくない男”
昼間たかし初の著書「コミックばかり読まないで」。
是非感想を聞きたいと言われるも、端から読む気
なんかゼロ。が、さすがに正直には言えず、
「そろそろ読もうとは…」と情けないお愛想。
コイツ、人格的には度し難い糞野郎だが、
書く事は案外まとも(普通)。
ただその表現手法に芸とコクが無い、とでも
書いてやるか(物書きとしての根本的欠陥だが)。
嫌われる事に動じない辺は、今時としては一応偉い。

―― 塩山芳明 (エロ漫画編集者)

 

サブカルについてや、エロから始まる表現規制。
猪瀬や石原についてのマスコミではない顔が興味深い。

―― BOOKLOG レビューより

 

「コミックばかり読まないで」は、近年のなんらかの
動きを切り取った「定本」足りえると思う。
あえてだろうが、ほとんど「注釈」がない。
おっさんだから全くわかんねぇよ、ということは
なかったけど万人向けではないことは確か。
あとは、若い人に読んで欲しい。

―― 西良典 (39歳男性)

 

本題の表現規制では、表向き華やかな世界
とは裏腹に如何ともし難い状況にムカつき、
クラウドファンディングで大成功した
「この世界の片隅に」の敬愛する片渕須直監督
の話で、それでも楽観できない現実に萎えた
ところで、最後に製作者や行政でなくファン主体
で盛り上りを見せる「轟天号を追いかけて」
イベントに希望を感じ締める。
それぞれ別の話題なのに一つの物語として感じました、
というかルポルタージュを通した現在進行形の
昼間さんの物語なんだなぁ。

―― 伊那市 「轟天号を追いかけて」イベント参加者

 

猥褻は、ただそこにあるだけでは、
猥褻になりえない。誰かがある日突然、
猥褻と決めて初めて猥褻となるのだ。
「コミックばかり読まないで」は膨大な取材量で、
そんな現実を教えてくれる。

―― 羽屋川ふみ (ライター)

 

単純に面白い!の一言です。
人と人との本当の意味での繋がり方を再認識
させられました。
昼間さんの人となり、また増田さんとの信頼関係。
そしてロフトプラスワンを通じた様々な繋がり。
昼間さんがバイタリティ溢れるルポライターだと感じる
と同時に、「規制」と言う二文字が私の脳裏に
深く刻まれた一冊でした。
増田さんの解説も、兄弟みたいで素敵です。

―― 時任明菜 (AV女優/カウンセラー催眠療法士)

 

昼間たかしさんとは長い付き合いです。
幼い頃、読書体験や映画体験を同じくして
いた時もあります。
そのために、わたしたちには共通項も多いはず
ですが、わたしはいわゆるやおい、BLをはじめ
とした二次創作に寛容ではなく、コミケにも興味
が持てません。かといって、表現規制に賛成かと
問われれば、けしてそうではありません。
分厚い本書を拝読し、自分の知らないカルチャーの
広がりを知り、ふむふむ、と納得しました。
次回作では表現規制をさらにエッセンシャルに取り上げ、
女性にも買いやすい表紙での1冊を期待しております。

―― 紺野とも (「かわいくて」著者/詩人)

 

最近、僕の暮らすスウェーデンでは人形すら
規制の対象になるのではという噂もあるほどです。
やはり、どこの国でも表現の自由に対する規制が
強度を増している印象ですね。
僕について書かれた部分は、取材での伝え方に
少し問題があったのかもしれませんが、もっとも
重要な部分に関しては間違っていませんでした。

―― シーモン・ルンドストローム (翻訳家)

 

付き合いも長いが文章も切れ目なく長い。
昼間君がこのような問題に真摯に取り組んで
いたとは日頃の無神経なキャラからはとても
想像ができず、熱いルポライターだったという事実
にも驚かされました。
とにかく、ロフトプラスワンを描いた部分は圧巻。

―― 永井芳典 (ロフトプラスワン常連客/美容師)

 

昼間さんと著名な文化人の方々との、
出会いの経緯や、その関わりなど、
大変興味深く拝見させて頂きました。
かつて、大島渚監督の映画「愛のコリーダ」が
フランスで大絶賛されていたのにもかかわらず、
当の本国では “けしからん!!”といった理由から
大幅に修正されて劇場公開したのを、
フランス文学の教授だった父が呆れていたのを
よく覚えています。
40年前のあの頃よりも今の方が更に規制しようと
する流れが強くなっている訳ですから、なんだか
中世に戻っているような気がしてなりません。

―― 廣島仁史 (プロイセン第1機甲合奏旅団)

 

10/25 表参道 ハロウィン パンプキンパレード
プロイセン第1機甲合奏旅団 撮影班として参加

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「コミックばかり読まないで」

著者:昼間たかし
編集・発行人:木村健一
解説:増田俊樹
発行:株式会社イースト・プレス

カバー写真:古賀 学
装丁:木庭貴信(オクターヴ)
本文DTP:小林寛子
著者近影:石崎俊一(スタジオカーサ)

本体価格:1500円+税
発売日:2015年9月17日
仕様:並製376P

ルポライター 昼間たかし 公式サイト

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