松本准平監督の最新作「長崎 −閃光の影で−」
満を持して、TOHO シネマズ 日比谷 他にて
8月1日(金)より、全国劇場公開となります。
VIDEO
「長崎 −閃光の影で−」
監督/脚本:松本准平
出演:菊池日菜子 小野花梨 川床明日香
水崎綾女 渡辺大 加藤雅也 有森也実
萩原聖人 南果歩 配役非公開/増田俊樹
製作:「長崎 −閃光の影で−」製作委員会
配給:アークエンタテインメント
2025年8月1日(金)〜
TOHO シネマズ日比谷 他 全国ロードショー公開
完成の一報を受けて、マネジメントを担当する
アートプロモーションの高橋社長を伴って、
東映東京撮影所の初号試写へと参加。
更に、TOHO シネマズ日比谷で開催された、
東京プレミア上映には LOFT の梅造社長が同席。
そして鑑賞後、あふれる涙を手で拭いながら、
准平と固い握手をロビーで交わしました。
高橋さん、梅ちゃん共に経営者でご多忙な中、
「メシ行きましょう」と帰り道で誘って頂いて、
毎度、パターンのように鑑賞後の映画評やら、
脚本や演出に対する仔細な分析を喋り続け、
「もう遅い時間ですよ、大丈夫ですか?」と、
心配になるまで長い時間お付き合い頂いて、
本当に何時も感謝しております。
俳優業を始めた当初はマネジャーが付かず、
役者・時々マネジャー !? というポジションの、
ショボい役者に連れられて撮影に通ってました。
で、その人が組員役10人とか、侍役15人とかの
仕出しを制作側にペコペコしては貰ってきて、
誰が配役してやってんだよ?と新人に威張って、
カメラの一番抜けの良い位置に陣取るという、
まるで、マンガみたいな光景が何度となく続き、
その挙げ句、「デ・ニーロはさぁ〜」だとか、
「イーストウッドの演出ってのはなぁ〜」やら、
成功した映画人と惨めな己を同列に語り出し、
(今でもこの類いは速攻でシャットアウト!)
ある日を境に馬鹿らしくなり、そんな芸能プロ
とはオサラバしました…
丹波さんが主宰する「丹波道場」を95年に出て、
チョイ役で行かされた現場では3軍に舐められ、
台詞もないような4軍扱いに嫌気がさしてきた頃、
開店間もないトークライブハウスへと通い詰め、
席亭の平野さんにプロデューサー修行を志願。
そして、LOFT CINEMA という名称の部門が
LOFT 社内に新設され、プラスワン店長だった
梅ちゃんと連名でプロデューサーを拝命。
以来、梅ちゃんは出来の悪い私をサポートして、
本音なんかもストレートに伝えてくれるので、
海外ドキュメンタリーや劇映画の制作を通じて、
企画・演出・撮影・宣伝・配給等の仕事を、
次々と覚えて行きました。
自社調達した製作資金でスタッフと俳優を雇い、
関係者と円滑なコミニュケーションを図って
ビジネスを成立させなければならない中で、
梅ちゃんと様々な経験を積んできました。
また、2000年以降は周辺に急激な変化が訪れ、
LOFT 独立後はとても聡明なマネジャーと組んで、
現在へと続くスタイルを数多くの仲間と模索。
歴代のマネジメント担当者や広報スタッフから、
キャスティングの決め方や業界ルールを教えられ、
俳優業が決して一人では成立しないことを痛感。
実行力があり、現場の空気を読むのも上手く、
映像業界の大切な集まりや場面には常に帯同し、
俳優が納得できない仕事は即座にキャンセルして、
現場トラブルや共演者との関係も包み隠さずに
分かち合うことのできる、唯一無二の存在が
担当のマネジャーなんです。
私には俳優業以外に、企画や制作や演出や宣伝
といった仕事の相談が様々あり、スケジュールが
過密状態になってくると、自身の嗅覚や感性で
評価される表現活動以外の分野には一切関わらず、
また関わりたくもないので、この仕事について回る
営業や交渉や経理等、ビジネス面の実務に通じた
優秀なマネジメント担当者は必要不可欠でした。
もし、これらが円滑に機能していなかったら、
これまでやってこれたかどうかは疑問です。
逆に言えば、表現を生業とする人間の生活権は
社会的にも脆弱で、現代の旦那衆とでも呼ぶべき
経営者との深い絆なくしては成り立ちません。
なので、六本木に寄った際は事務所に顔を出し、
高橋さんのデスク近くでマネジメントの状況から
新着情報に至るまで、貴重なお時間を頂きつつ、
緊張感のある関係を続けてきました。
また、歌舞伎町から円山町の LOFT 各店舗を訪れ、
梅ちゃんの手際良いイベント進行を補佐しつつ、
出演者や常連さん相手に真剣な議論を交わしたり、
時折々の話題で盛り上がることも欠かせません。
あの三船プロから派生し、高橋さん自ら起業、
竜雷太という看板を守り抜いてきた気概と忍耐。
また、日本ロックの父と呼ばれるオーナーに学び、
LOFT 3代目社長へ昇りつめた兄弟分の梅ちゃん。
この信頼に値する絆はとても貴重なのですが…
LOFT CINEMA のデキる後輩・俊一が展開する、
革命的で斬新な映像制作事業に興味を奪われたり、
映画界への信用を失墜させる報道も数々あって、
かつてのようには俳優業や映画制作に没頭できず、
なんとも難しい時代にはなってきましたね…
今後に関してはパーソナルな領域で状況判断し、
あらゆるオファーを見極めた上で仕事を選びます。
そんな想いを巡らせていると…
やっぱり、准平に触れたくなってきましたねぇ。
2010年の冬、映画「まだ、人間」の制作前夜、
明け方の飲み屋で偶然知り合った大学院生から、
「ボク映画監督なんです!」と自己紹介され、
「なぁボク、俺も今晩までユーロスペースで上映
されてた映画の監督なんだよ。文句があんなら、
この名刺の番号に電話しておいで」
と酔いに任せて絡んだ後、ある日突然電話があり、
「デビュー作を撮るんで現場に来てください!」
と捲し立てられ、その瞬間から15年余りにも及ぶ
准平との共闘関係が始まった訳です。
ま、准平との企画や制作や宣伝に纏わることは、
過去記事やインタビュー取材等で既知なので、
今回は監督 × 俳優という関係性に絞ります。
デビュー作の際は、「俺は通行人役で呼ばれた、
知り合いのオッサンという体裁で現場に行くから。
もし、現場で生意気な助監督がいたら教えろよ、
裏できっちり話をつけて収めてやるからな」
くらいの、軽い話だったと記憶してるんですが、
続々と主演俳優と絡むシーンに配役され続け、
准平の現場は常にエキサイティングでした。
「まだ、人間」(2012)
配給:ティ・ジョイ
公開劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷 他
宣伝プロデューサー・連載執筆・出演:増田俊樹
ヒロイン/穂花 × ヒロインを口説くヤクザ
「最後の命」(2014)
配給:ティ・ジョイ
公開劇場:新宿バルト9 他
宣伝部イベント担当・記事執筆・出演:増田俊樹
主演/柳楽優弥 × 主人公を虐めるホームレス
「パーフェクト・レボリューション」(2017)
配給:東北新社
公開劇場:TOHO シネマズ新宿 他
企画協力・書籍プロデュース・出演:増田俊樹
主演/リリー・フランキー × 空気が読めない従兄弟
「桜色の風が咲く」(2022)
配給:GAGA
公開劇場:シネスィッチ銀座、ユーロスペース 他
企画協力・出演:増田俊樹
主演/小雪 × 主人公の母親を責めたてる町医者
「車軸」(2023)
配給:エレファントハウス
公開劇場:TOHO シネマズ新宿 他
宣伝部イベント担当・配役協力・出演:増田俊樹
ヒロイン/錫木うり× 執拗に絡むタクシー運転手
要約すると、松本准平監督作品では主演もしくは
ヒロインを相手にウザ絡みする役が実に多くて、
実際の私とは真逆な振舞いの役ばかりなんですが…
でも、直感で配役を決め、表現者の深層心理を
揺さぶりまくるんです!准平という監督は。
日頃からツルんでベラベラとお喋りする割には、
撮影日が近づくとお互い口をきかなくなって、
本番では真剣勝負(感じたままを即興で演技)!
「台詞違う!」「脚本1ページが2ページ分に!」
と助監督が慌てて監督の耳元で私への文句を囁き、
例えリリーさんに「増田の演技はベタベタする」
と突っ込まれても、初めて共演した●●さんから、
「アナタさ!なんか台詞変えたんじゃないの?」
とリハ後に叱責されて、本番中ずっと睨まれても、
足りない頭で考え抜いた演技プランを毎回死守。
准平は涼しい顔で「カット!」と告げて本番終了。
撮影後は「准平」「兄貴」とギャグで呼び合って、
更に新たな企画を求めて共存して行く関係性が、
2025年の今現在も続いています。
1945年の長崎県を描く映画の脚本を読んだ後、
戦時中を念頭に置き撮影1ヶ月前より減量を開始。
メイキャップ会社を交えて役の骨格を話し合い、
監督のイメージを特殊なメイクで再現すべく、
全身をスキャンニングして、本番日は朝5時より
メイキャップアーティストと2時間余りを要し、
与えられた役を造形して現場入りしました。
映画初主演の菊池日菜子、看護師役の呉城久美、
軍医役の渡辺大、衛生兵役の松浦慎一郎の各氏と、
後世に残さなければならない重要な場面を撮影。
「鬼哭の戦場」「プライド」と共演の続く大さん、
沢木耕太郎原作の映画「春に散る」の試写会を、
准平と一緒に観に行ってファンになった松浦君は、
演技の相性もよく非常に助けられました。
ロケ地で60名余りのスタッフに囲まれた准平が、
メイキャップの完成度をやたらと気にしていて、
私が立つ撮影地点まで数十メートルも走ってきて、
「う〜ん、もっとかな〜」と、人の顔から上半身を
キャンバスにして、ハケで染料を塗りまくっては、
スマホ撮影していたことは今でも忘れません!
無事撮影が終わり、控室で特殊メイクを剥がし、
ホテルのシャワー室で入念に染料を洗い落として、
滋賀のロケ先から東京の高橋さんに電話を入れ、
制作スタッフとの摩擦を収めるアドバイスを頂き、
梅ちゃんにプラスワンの前売り状況を伺った際、
「襲撃予告が来た!増田ちゃん警備頼めるかな?」
と相談され、急いで名古屋に寄ったその足で帰京。
出演者の懲役太郎さんを狙って来店した3人組を、
懲役さんのボディガード・大関真悟さんと共闘して
退店させた直後に、大関さんと私を隠し撮りした
トラブル処理の動画が SNS 上に流出して拡散。
終演後、40万人が拡散動画を観た事実を知って、
映像の力って凄いんだな〜!と、感嘆した日から
1年と10ヶ月、様々な記憶が交差して止まない、
映画「長崎 −閃光の影で−」は准平渾身の作品です!
全国主要都市に展開する、TOHO シネマズ系列の
大スクリーンにて、ご鑑賞頂けたら幸いです。